Narucos labo.シリーズのシャンプー『Naru』が出来て、かれこれ4〜5年経ちますが、
お陰様で人気のシャンプーとしてニライカナイ や交流あるヘアサロン様やネットショップで販売しています。
ありがとうございます!!
今回は、Naruが完成するまでの経緯と試作段階での失敗談なんかを話していきたいと思います。
失敗した理由なんかも隠さず話すので、
エピソードによっては、シャンプー選びの際のヒントになると思います。
大前提は『素髪』に『なる』シャンプー
ですか、細かい成分の構成て言うと最初にイメージしていたのはこんな感じ!
ベース洗浄剤をラウレス-○カルボン酸Na
ヘマチン配合
誰でもわかる洗えてるサイン(洗浄の見極め)
ラ・フランスの香り
です。
前にブログでも書いた成分もありますが、
何言ってるのかわからないのもあると思うので、解説していきます。
失敗vol.1 誰でもわかる洗えてるサイン
これは、意味わかる人少ないと思いますが、要はシャンプーしてたら泡の立ち方で、
「あっ、洗えたな。」とか、「まだ、油分残ってるかもな。」とかを誰でもわかるようにしようと思いました。
なので最初、起泡剤と呼ばれる泡立ちに特化したような成分は一切入れず、
ラウレス-5カルボン酸Naを始め、軽い泡立ちの成分で構成してみたら、、、
全然泡立たねぇ・・・
全くゼロではないですが、水の重さに負けて泡が流れてく感じです。笑
泡立ちは洗浄力とは直接関係はないと言われてますが、使用感だったり摩擦が強くなるので、泡立ちは必要です。
まぁ、当たり前って言えば当たり前なんですが、素髪の状態になったらしっかり泡立つと思ってましたが失敗でした。
その後、ちゃんと洗えてるサインは見極めれる範囲で、起泡剤(コカミドプロピルベタインなど)を配合しました。
失敗vol.2 ヘマチン配合(配合量)
以前もブログで書いた成分なのですが、
魅力的な効果が沢山ある有能な成分です。
ただ、安定性が低く配合量が多くなると品質安定性にかけます。
あと原価が高いです。
しっかり欲しい効果は出しつつ、高価になりすぎないバランスを求めて、
ヘマチンの配合量でサンプルのやりとりは何度もしましたね。。
シャンプーの販売価格も税抜2500でやるというのは決めていたので、
闇雲に高価成分を配合すると余裕で10000円は超えそうになるので、バランスは大事でした。
髪や肌にしっかり効果のある成分は原価的にも高いので商品価格も上がります。
そんな成分は他にもあって、【マカデミアナッツオイル】とか【アルガンオイル】とか【セラミド】、抗炎症剤の【グリチルリチン酸2K】なども最近高騰しているようです。
髪や肌にしっかりした効き目を与えれる程の有効成分は基本高価です。
なので、市販の価格帯でそれらを配合させるのは正直非常に難しいです。
それをふまえて、シャンプー選びはしてもらいたいです。
市販の価格帯だと、そう言う有効な成分が入っていても、配合量的には気持ち程度で効果としては感じにくいと思います。
失敗vol.3ラ・フランスの香り(配合濃度)
香りの種類は好みがあるとして、シャンプーを選ぶ際香りを重視する人は多いと思います。
自分もシャンプーは香り高い方が良いだろうなと思い、
香料は濃度が決まってますが、最初その中でもなるべく香りがわかりやすいように、調合してもらって、
いざ、サンプルを使ってみたら、、
「いっっったーーー!!!」
ちょっと大袈裟に書きましたが、傷口に触れた時に激痛が走りました。
恥ずかしながら、いまだによく指は切るので、傷は絶えません笑
確認したところ、香りを強くすると、香料をその分多くいれるのでアルコール等の成分が多くなってしみるんだそうです。
実際傷にしみると言うことは、低刺激とは言えないので、
香りは良いまましみないラインを試行錯誤して完成させました。
(洗浄剤は最初にしみない構成で作っていたので、製造元さんもすぐ原因は香料とわかってくれました。)
香りでシャンプーを選ぶ事多いと思いますが、あまりに香りが強いものや全成分表示で香料が上位にあるようなシャンプーを使う時は注意してください!(基本香料は1番最後に記載されています。)
こんな感じで失敗を繰り返して、Naruは完成しました。
作ってみると、普段は当たり前に気にしなかったり気づかない成分の特徴を実感出来るので、良い経験をしました。
作るのは難しいですけど、この記事を見て少しでも参考になれば嬉しいです。
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