シャンプーなどの、化粧品商品で、【天然由来成分○○%配合!】という、
謳い文句や広告を見たことありませんか?
高配合だったり100%だったりすると、
自然の恵みやオーガニック的な…なんだか良さげな気になっちゃいますよね?
今回は、天然由来成分の意味と、そこから表現の罠を話していきます。
天然由来成分とは?
そもそも天然由来成分の「由来」とは、
【物事がそれを起源とするところ。】です。
つまり、天然由来成分は【起源(もと)が天然の原料になっている成分】という事になります。
ここだけ聞くともとが自然のものだし、
髪にも肌にも良さそう!ってなりそうですよね。
天然成分が化合物成分より良いというのは、またちょっと違うのですが、
その話はまた別なので今回は割愛します♪
世の中のもの全て天然由来成分。
結論から言うと、化粧品として使われている成分は、すべて天然由来成分です。
例えば、界面活性剤・エタノール・シリコーンや防腐剤も全部天然由来成分ですし、
もっと言うと、化粧品以外でも洋服やスマホなどの精密機械ももとを辿れば天然由来です。
なので言葉の意味をよく考えたら、わかると思うのですが、
錬金術など使えない限り、
世の中にあるもの全て「天然由来」です。
化粧品成分で言っても、
シャンプーに向かない洗浄剤No.1「ラウリル硫酸ナトリウム」も、
ラウリン酸という脂肪酸が原料で、
ラウリン酸はヤシ油が主原料だし、
エタノールなどのアルコール類も穀物が原料です。
批判的な評価を受けがちな、石油系○○みたいなものも、
当然、石油は天然物で人工的に作り出す事は不可能なので天然由来成分になります。
天然成分と天然由来成分。
天然由来成分は、上記の様に世の中のすべてのものがそうですが、
天然成分は、ほとんど手が加えられていないものを指すので、(精製や抽出程度。)
かなり数は少なくなっていると思います。
天然が良いとか悪いとかじゃなくて、好みの話になりますが、
そういうオーガニック系や自然派化粧品を探している人は、注意して探してください。
最後に〜ミスリードを誘う宣伝・広告に注意。〜
というわけで、言葉遊びというか、ミスリードを誘うというか、
こういう宣伝・広告は意図しているかいないかはわかりませんが、
どちらにせよ表現としてはあやふやで誤解しやすい表現なので、
消費者である皆さんが見極めれるようになるしかないですし、
是非見極められるようになって欲しいですね。
本当は、こういう表現をするメーカーがなくなれば良いのですが…
参考になれば嬉しいです。
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